2019.03.01 LIA編集部

いつも何かと両立してる。山田幸代流、目標達成に向けた環境の作り方

大学を卒業後、一般企業に就職した山田幸代さん。しかし生活の主軸をラクロスに置くことは変えずに、ついに日本初のプロラクロス選手としての道を切り拓くことに。大学時代からの目標へ、着実に近づいていく彼女の目標達成プロセスとは。

 

大好きなことをするための環境は自分でつくる

卒業した年にW杯を迎え、同時に就職もされましたよね。
山田さん
その仕事も、ラクロスをするためのツールと。就活の面接でも、「私はラクロスの練習がしたいので、東京配属にしてほしい。入社して半月後には遠征に行って1か月弱いません。7月からはW杯に行くので2,3か月いません。それでもよければ面接してください」と言いながら面接を受けていたくらいです。

ただ、その条件で採用してくれた会社に対しては、ラクロスをするために結果を出さないといけないという責任感を感じていました。BtoBの企画営業として歌舞伎町というディープなエリアを任され、飛び込みをしたり企画書をつくったり。でも19時から21時には必ずジムに行って、朝5時には会社に行って仕事をしていました。

社内のトップセールスだったとか。
山田さん
結果を出していれば、夜早く帰ろうが、長期間会社を休もうが何も言われない。そのことに気づくと余計頑張ることができました。ラクロスを思いっきりやるために、早くノルマを達成しなければいけません。そのためには早く営業のステップを前に進めなくてはいけないんです。

そうしてどんなこともスピード感を持って対応しているうちに、コミュニケーション方法への気づきや学びも増えていって、ノルマを達成できるようになっていきましたね。社長も、私が朝いちばんに会社に来ていることも知っていたようで、W杯後にメッセージをくれました。

大学時代の生活リズムも影響していそうですね。
山田さん
そうですね、早起きにも慣れていましたし、1日の時間配分を考えるのは昔から得意でしたね。バスケもラクロスも、決められた試合時間のなかで戦う競技。1試合の限られた時間をどう使うかを常に考えてプレーしてきましたから。

そのことが、大学行きながらラクロス、仕事しながらラクロスというように、24時間をどう使うか考えて決めるというスキルにつながっているんだと思います。だから、ラクロスのために生活拠点をオーストラリアに移したときも「まだ全然時間あるじゃん!」って思って大学院にも通いました。

オーストラリアの大学院ですか?
山田さん
いえ、それが日本の大学院を選んだので、基本的に授業はスカイプで受けさせてもらっていました。オンライン講座なんてプログラムはなかったんですが、そこは頼んで設備を入れてもらいました。テストなどの大事なときには日本に帰ってきてましたけど、10時間くらいのフライトはしんどかったですね。
教授も応援してくれていましたか?
山田さん
ちょっとめんどくさがっていたかもしれませんね(笑)それでも卒業まで協力してくれました。

 

夢をかなえたいなら、本気度を示す

2016年には、起業もされました。その理由は何ですか?
山田さん
私がいつも言い続けている「ラクロスを普及したい」という想いの、本気度を伝えたかったんです。企業の活動として、ラクロスを表に出していくことでわたしへの信頼度が増して、力を貸してもらいやすくなると考えました。
その後オーストラリア代表入りが決まりましたが、両立への不安はなかったんですか?
山田さん
代表に選ばれたから練習時間を長くするっていうことは、結局それまで全力でやってないっていうことなので何も変わらないかな。私は代表に選ばれることが目標だったわけではなく、世界大会のトップの経験を積むというのが目標だったので、そのためのチャレンジという意味合いが強かったですね。
情熱的な一方で、常に目標を冷静に眺めている印象です。
山田さん
目標に近づくための要素を細分化するという作業はいつもしていますね。さらにその目標を俯瞰しながら、いろんな角度で見ています。あの目の前のカフェを目指すとして、その後ろ側に回ったら、カフェの看板は見えなくなりますよね。でも後ろにはこういう設備が必要になるんだなというのがわかって、遠回りに見えることでも実は目標達成に必要だと気づけます。そう考えると、私はいつもラクロス+〇〇と2軸を持っているようで、実は太い一本の軸を持っている感覚に近いのかもしれません。

なんだか山田さんはレベルが高すぎる気もしてきました(笑)
山田さん
たぶん、人それぞれ得意分野が違うので。私はたまたま0から1を生み出すのが得意だっただけです。1を10にするのが得意な人もいるし、だからこそチームワークが生まれます。まずは自分がどういう人間なのかを知ることが大事だと思います。それを知っていれば、チームの中で自分がどういうカラーでいられるのかが分かるので、他人と比べてしまう必要はないですよね。
最後に、一歩踏み出したい女性にメッセージをお願いします。
山田さん

1日24時間しかない時間を、どう過ごしているときが一番楽しいのか。それに懸けたいと思ったら、どうやったらその時間を生み出せるのかを考えてみてほしいです。私はバスケをしていた高校時代も、大学でラクロスを始めたときも、たぶん最初は一番下手でした。でもなぜか見つけてもらえて、チャンスを与えられてきました。それは私が誰よりも必死で、楽しそうにプレーをしていたからだと思います。

情熱を懸けていると、下手なのに誰よりも泥臭かったり、なぜか印象に残るプレーをしていたり、自然と人の目に留まるようになるんでしょうね。自分が何に情熱を懸けることができるのかを見つけてほしいです。

 

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